2015-01-20
『辻切り(市川市)』
千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」 代表弁護士の西島克也です。
今回は,2015年1月17日(土)に千葉県市川市で開催された『辻切り』のご案内です。
『辻切り』とは,人畜に害を与える悪霊や悪疫が集落に侵入するのを防ぐため,各集落の出入口にあたる四隅の辻を霊力によって遮断してしまうことから起こった呼び名で,伝統行事として古くから伝えられてきたものです。
遮断の方法は注連縄(しめなわ)を作って道に張るとか,大蛇を作ってその呪力によって侵入してくる悪霊を追い払うというような方法がとられていますが,千葉県南部の地方では注連縄を張る集落が多く,北部の地方では大蛇を作る集落が多かったようです。
昔は,市川市でも市内数カ所で盛んに行われておりましたが,現在は,国府台の『辻切り』だけとなってしまいました。
国府台の『辻切り』は,毎年1月17日に国府台天満宮境内で行われ,各自が持ち寄ったワラで2mほどの長さの大蛇を4体作り,お神酒を飲ませて魂入れをして,町の四隅にある木に頭を外に向けて結びつけます。
こうして,大蛇は翌年まで風雨にさらされながら町内安全のため眼を光らせているのです。
是非一度,ご覧になってみてはいかがでしょうか。
千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)の 「東京湾岸法律事務所」
代表弁護士 西島克也
投稿者:Nishijima