2014-07-01
『再犯者率』
千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」 代表弁護士の 西島克也です。
富山県の調査によりますと,いわゆる「再犯者率(刑法で摘発された総数のうち再犯者の割合)」が,
統計を始めて以来最高となる48・9%に達したそうです。
摘発者数は全国的に減少傾向にある一方で,
「再犯者率」増加に歯止めがかかっていない現状が浮き彫りとなりました。
「再犯者率」の増加は全国的な傾向で(45・3%),
服役と出所を複数回繰り返す人が全受刑者の6割に迫っております。
犯罪の内訳は,
窃盗犯(万引や空き巣など)が57%と最多,
粗暴犯(傷害や脅迫など)が19%,
知能犯(詐欺や横領など)が9%,
脅迫版(強盗や殺人など)が2%と続いるそうです。
そもそも刑務所は何のためにあるのでしょうか。
犯罪を減らそうという視点で見れば,
「再犯率」を下げる,つまり,犯罪者を更生させ,社会復帰させることが最重要課題であることは間違いありません。
刑務所で更生プログラムを用意し,犯罪者に「真の更生」をさせない限り,
出所すればまた犯罪を繰り返す者が多い現状に鑑みれば,
「真の更生」という観点から,いま一度,刑務所の在り方,存在意義について考える必要があると思います。
千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)の 「東京湾岸法律事務所」
代表弁護士 西島克也
投稿者:Nishijima