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弁護士ブログ

2014-11-18

『振り込め詐欺対策~「家族の絆」で身を守る~(浦安市)』

千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」代表弁護士の西島克也です。

 

 

 

本日は,千葉県浦安市が行っている『振り込め詐欺対策~「家族の絆」で身を守る~』のご案内です。

 

浦安市内の今年(2014年)の「振り込め詐欺」の被害件数は32件,被害総額は約1億7000万円(9月末時点)と,昨年(2013年)の被害件数22件,被害総額約3400万円に比べ,大幅に増加しています。

 

このように浦安市内で多発している「振り込め詐欺」。

 

自分には関係ないと思わずに,一人ひとりの用心が大切です。

 

十分にご注意ください!

 

 

 

【オレオレ詐欺の手口】

「振り込め詐欺」の中でも市内で被害が増加しているのが「オレオレ詐欺」です。

 

「会社の小切手や現金が入ったカバンを紛失してしまった。」「今日中に何とかしないとクビになってしまう。」「交際相手を妊娠させてしまった。」「会社の金を使い込んでしまった。」といった身内の困った問題を,「お金で円満解決できるなら…」という気持ちにつけ込むケースが多いのが,この「オレオレ詐欺」の特徴です。

 

しかし,よく考えてみてください。

 

そもそも実際の息子さんやお孫さんがそんなことをするでしょうか?

 

日頃疎遠になりつつあって,「もしかしたら…」いう親心。

 

「オレオレ詐欺」は,そういった人の気持ちの優しさや人情,思いやりなどに乗じた醜い犯罪です。

 

仮にそのようなことが起きてしまった場合でも,問題の解決にお金が必要なのであれば,電話ではなく,直接会って,①事情や②状況,そして③このようなことが二度と起こらないようにどのような対策をとるのか等について,本人の口から説明させるべきではないでしょうか?

 

遠隔地にいて,そのような対応ができない場合であったとしても,一度電話を切った後に,以前から知っている電話番号に再度電話を掛け,直接本人に確認をとることができる家族間の関係づくりが大切です。

 

人の弱みにつけ込む「オレオレ詐欺」に対する一番の武器は,むやみに電話を掛けて大切なお金を搾取しようとする相手に対する「家族の絆」なのです。

 

 

 

【被害に遭わないための4つのポイント】

1 相手からの情報を鵜呑みにしないこと。

 

2 家族間で合言葉を決めておくこと。

 

3 日常的に情報を交換しておくこと。

 

4 再確認する勇気を持つこと。

 

 

 

【振り込め詐欺に関わるあれこれ】

○2014年9月末までに浦安市内で発生した「振り込め詐欺」の被害件数32件の内訳は,女性が24人,男性が8人と,女性が占める割合は75パーセントにも上ります。

 

また,被害に遭った方を年齢別で分けてみると,60歳代9人,70歳代18人,80歳代3人,90歳代2人と,全て60歳以上の高齢者が狙われていることがわかります。

 

高齢者の方は,特に注意が必要です。

 

 

○2014年9月末までに浦安市内で発生した「オレオレ詐欺」の被害件数は23件。

 

そのうち,なんと19件は,小切手在中のカバンの紛失などを理由に,犯人が被害者の自宅に直接現金を受け取りに来る,いわゆる「現金手交型」といわれる手口です。

 

息子などをかたる犯人から「小切手を無くした。」などの相談を受けた場合,被害者は小切手に代わって現金で補てんするよう促されてしまいます。

 

しかし,小切手は,振出人(銀行へ小切手を発行するよう依頼をした人)から銀行へ必要書類を提出すれば差し止めることができます。

 

つまり,現金を支払わずとも小切手の効力を失わせることができるのです。

 

ですから,「小切手が入ったカバンを紛失した。」という相談を受けたとしても,落ち着いて対処してください。

 

 

○被害者の預金口座から犯人の指定口座にお金を振り込ませる「振り込め詐欺」は,携帯電話で通話しながらATMの操作をしている方への声掛けなどの金融機関との連携により,被害は減少傾向にあります。

 

しかし,最近,被害件数・被害額共に増えているのが,いわゆる「劇場型」と呼ばれる手口です。

 

これは,家族をかたる者,そして警察官役や会社の上司役など複数の人物から電話があり,それぞれが話のつじつまを合わせることで,被害者を信じ込ませてお金を奪う手口です。

 

さらに最近では,「自宅までお金を取りに行く。」「決められた場所までお金を持ってきてくれ。」など,いわゆる「現金手交型」の手口が多くなっています。

 

そこで現在,警察では2つの取り組みに力を入れています。

 

1つは,金融機関の窓口で多額の現金を下ろそうとしている高齢者の方に,警察官が事情をお伺いすることです。

 

お金の使い道を伺うことで,不自然な状況がないかを確認し,被害を未然に防ぐことを目的としています。

 

もう1つは「だまされたふり」作戦です。

 

これは,あやしい電話がかかってきたときに「だまされたふり」をして,警察署に通報していただく作戦です。

 

通報を受けた警察官が,現金を受け取りに来た犯人を逮捕します。

 

力を入れているこの2つの取り組みは,いずれも市民の皆さんのご協力があってはじめて成り立つものです。

 

金融機関の窓口で事情をお聞きするなど,お手間を取らせることもあるかと思いますが,取り組みの趣旨をご理解いただき,是非,ご協力をお願いいたします。

 

 

 

【無料振り込め詐欺相談専用ダイヤル(無料)】

ひとりで悩まず,お気軽にご相談ください。

TEL:0120-494-506(土日・祝日を除く8:30~17:15)

※上記以外は浦安警察署などにご相談ください

TEL:047-351-0110

 

 

 

ブログ写真(浦安市)

 

 

 

千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)の 「東京湾岸法律事務所」

代表弁護士 西島克也

https://tokyowangan-law.com/

 

 

 

 

 

 

 

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